市内の書店(ウチのチェーン店以外)を回ってみたよ
得るモノは少なかったが。
今回の書店巡りの目的は二つ。ビジネス書の分類陳列方法とフリーペーパーなどの配布方法をパクリ前提で観察すること。
ビジネス書の方はどの書店も参考にさせていただきますという感じだったが、フリーペーパーについては配布コーナーなどがある店が少なかった。特にコミック系のものはほとんど見付けられなかった。一般書店てこんなものってことか。
あと、いろんな書店でそうだったけど、とにかく陳列が汚い。平積みが崩れていても、平台の真ん中がヘコんでいても気にしない。作業台に商品が乱雑に置かれている。立ち読みされた本が棚に戻されずに置いてある等。僕が気にしすぎなのか?
その他気になった点など。
- 「新刊」と書いてある場所に堂々と新刊以外を置いてあるのはどうなんだ。
- 買切りの限定版がそんなに余っていて大丈夫なのですか?
- コミックの立ち読みが多すぎて、買う気になれません。っていうか、その売り場に居たくありません。そして、その読まれた本が適当に戻されているのは気にならないのですか?
- やたらと巻数不揃いが目立つ。コミック担当者がんばれ。
- ライトノベルとして文庫、ノベルズ、単行本をまとめている店はなかった。
- それ以前にライトのベルの文庫だけとってみても、ウチよりはるかに大きい店でも、それほど棚を確保している店が無い。
等々。
J堂書店。
- 『少女ファイト』の日本橋ヨヲコの直筆サインがあった。ち、ちくしょー。
- 電撃文庫の棚前平台がちょっと変。商品が奥に潜り込んで影になってますよ?
- ゲーム攻略本コーナーが女性向けコミックスの奥。手前から男性向け、成年向け、ライトノベル、女性向け、BLとなっているので、ゲーム攻略本を買いにきた人は、はたしてそこまでたどり着けるだろうか?
- 16時位に行ったのだが、一般フロアはさておき、コミックフロアの人の入り具合が良くない。店員の2倍くらいしかいなかったんじゃない?逆に心配になるだよ。まぁ、つぶれてくれればそれはそれでありがたいが。
Mズ書店。
- コミック、ゲーム攻略本に一切シュリンクをしてないので、あいからず立ち読み多いね。
- コミック文庫が大幅に減らされ、減らした部分にBLの文庫ノベルズコミックスを持ってきていた。あれ?どっかで聞いたような棚移動ですな。でもこの店はコミック文庫が一般文庫のコーナーに有って、コミックコーナーとは離れている。セオリーとは違うと思うがどうなんだろう。
- 実績配本であるはずの角川書店のコミックスが大量に入荷していた(というか大量に余っていた)。んん?どうなってんだ。全国で数少ないという、「言った数だけもらえる」書店なのか?
イオン内のT堂書店。
- POPの数すげー。でも辞書ひとつひとつにPOPはやりすぎだと思う。一覧表にすればいいじゃん。
- ライトノベルコーナーちっちぇー。10段無かったんじゃないか?まぁ、この書店はコミックコーナー自体がかなり小さめなので戦略なんだろうけど。
まああれだ、やっぱウチのコミックス売り場が一番じゃね?という冗談はさておき、劣っている点としては、
- POPや飾り付けが全然少ないこと。アピール不足だなぁと感じてはいたものの、やはり他の書店と比べるとよくわかる。
ウチの特色としては、
- 幼年向け(りぼん、なかよし、ちゃお、コロコロ、ボンボン)のコミックスが出版社別(フラワーコミックスのとなりにちゃおコミックス等)ではなく、幼年向けとして棚を別にしてある。
- ライトノベルコーナーが広い。広すぎるといっても過言ではないほどだ。でも俺の目の黒い内は縮める気など毛頭無い。
- ガンダム棚がある。
やはり、オタク向けに強い書店と言って良いだろう。はたしてそれが一般書店として良いことなのかどうかは、僕の考えることでは無いと思うので、考えない。
というわけで、市内5書店を回ったが、考えてみれば、どの書店もウチよりデカい。人口30万人の都市に、200坪超の書店が7つもある。これはどうなんだろう。異常、ではないんだろうか。
今回の書店巡りは、収穫の少ないものだったが、これは僕が未熟なせいで見るべきモノが見えてなかったという可能性は大いにある。これからももっと書店員として成長したいものだ。