続・殺し合いの螺旋を脱出したい

前述のエントリ殺し合いの螺旋を脱出したいについて、言及先である架空の線上より捕足をいただいたので、それに対する返答という、非常にブログらしいことをやってみる試み。

確かに、建前としては買い切りですよね。客注品は。

細かいですが、客注品ではなく、注文品です。店分だろうが客注分だろうが、建前上という意味では注文品は全部買切です。もちろん実態はそうなってませんから、どっちでもいいといえばそうかもしれません。

客注扱いでの発注を減数してくる以上、取次も書店の状態を織り込み済と考えるのが普通ですし、もう30年くらいはそういう状態で書店のいくらかはやっている。

こんな状態は異常だと考えているので、前記のようなエントリを書いて、「殺し合いの螺旋」と表現しました。

必要な数を発注し、過不足なく版元や取次が出庫、そして、必要とするお客さまの手元に届く。
こういう状態って、果たして起こり得るんでしょうか。小生はもの凄く懐疑的にしか考えられないです。

起こり得るかどうかではなく、起こさなければならないと、私は考えています。それが正しい姿だと思うし、誰にとっても良いことだと思えるからです。しかし、リアル書店の特徴あるいは特長として、「見せる」在庫が必要であるため、一筋縄ではいかなそうです。その一方で、一部書店、一部銘柄ではSCM*1によって、準責任販売制を採っているものがあり、上記のような理想的な状態にかなり近付くことが出来ているものもあります。ごく一部の商品でしかなく、まだまだ問題点は多いですが、今後はこういった動きが活発になる、かもしれません。
しかし、結局のところ私の発言は理想論でしかありません。現時点で実際にこれで店がまわるかといえば、そうではないでしょう。しかし、いつの日か理想に近づけたらいいなぁと夢想しているのです。だってほら、タイトルからして「〜したい」だしね。
本筋とは関係ないので最後に。コメントが寄せられてますが、角川だって、決して褒められたもんではないと思います。