どうにもならないと言うのは甘えか。

http://free.txt-nifty.com/free/2005/07/post_68a2.html
オビは商品か、破れていたらどうするか、という話。
私は書店員だからその立場から書きますよ。
だってどうにもならないのが多いんだもん!!やってらんね。
リンク先のコメントやトラックバックにもあるけども、オビ破れてるがイヤだってんなら最初から外すさ。ちゅーか、外してる。
「書店員は本の状態なんて気にしない」とか言ってるひともホント勘弁してください。バリバリ気にしてるっちゅーんじゃ。でも美品だけそろえとくわけにはいかんのですよ。1冊入ってきた新刊が汚れていたらどうすればいい。人によっては気にしないだろうと判断したら店に出しますよ。だって、どうせ版元取次に言ったって、「人によっては気にしない程度」であれば特に、交換してもらえないし、もし出来たとしても通常取り寄せと同じで1週間とかかかるわけですよ、入荷までに。やってられっか。「気にしない」人に買ってもらうしかないじゃない。ただ、この場合は私が主戦場とするコミックやライトノベルといった新刊が強い(≒ライフスパンが短い)商品の場合で、文芸書や実用書だとまた違うかもしれない。
あるいはこんなケース。多くのお客さんの手に触れられているうちに、どうしても表紙が傷んでしまうものもある。それを返品して新たに補充注文を出したとして、入荷する商品が美品である保証はない。そもそも、代わりの商品が入荷するかどうかも保証がない。版元に在庫がなければ出てこないのだから。
そんなこんなで美品だけそろえるのは無理です。ある程度までは勘弁してください。文句あるなら流通に言え。
ついでに、私個人は本は「中身が読めればいい」と思ってますし、入荷した本でほしいものがあった時はできるだけ傷んでいるものを選んで買っています。美品は店に出せばいいのだし。こんな苦労こっちだってしたくない。
美本を求めるお客さんがいるのも確かだけど、本の扱いが非常に良くないお客さんが居るのも事実。立ち読みだけしに来てる人なんて状態なんか気にしてないでしょ。変なトコに戻すしさ。ところで、平積みの下の方からとって、読んで、上に戻すというのはどういう神経なのだろう。人がさわった本はさわりたくないってこと? ふざけんな。
美本家のかたも、平積みを掘り下げて一番状態のいい本を探しいただくのは構いませんが、元に戻してくださいね。戻していただけないお客さん結構いらっしゃいます。「そんなの書店の仕事」と思われてるのかも知れません。でも、そんなに短いスパンで整頓はできません。協力してもらうと非常に助かるんですがね。
あーもう。また愚痴だよ。だから書きたくなかったんだ(笑)