平積みが少ない→売れてる、と判断する心理

ガガガ文庫が創刊されて、各所で購入報告やレポートなどが上がっている。
やはりどこでも『人類は衰退しました』は売れているようだ。しかし、「売れている」の判断基準が、「積んである数が少ないから」としているものがいくつかあった。その判断は正しくない場合がある。
今回のガガガ文庫について言えば、書店への初回入荷数は『ハヤテのごとく!』>『新興宗教オモイデ教』>『人類は衰退しました』だ*1。『新興宗教オモイデ教』は『ハヤテのごとく!』の7割程度、『人類は衰退しました』は3割程度の配本しかない。元の数が全然違うので、単純に平積されている(残っている)数では売れ数は判断できないはずだ。
商品陳列の理論として、「たくさんの数を陳列して、新鮮感を演出する」というのがある。しかし、「残りが少ない」=「売れてる」と判断されるのであれば、「売れているものを読みたい」という購買層には「少ししか積まない」ほうが訴求力があるということになる。これからは、「積まない」ほうがいいのだろうか。
ま、もう少し様子を見ながらいろいろ考えてみよう。いろいろなデメリットを考えるとあんまりやりたくない方法だけど。

*1:ウチの場合。アキバとかの専門店の場合は知らん。