コミックスの一部分だけ立ち読み可能にする方法

正確には巻頭から一部分。
先日書いた書店員のやる気を削ぐにはこうすればいいにはたくさんの反応をいただきました。そのなかで、はてブのコメントに下記のものがありました。

# 2007年05月07日 kusamisusa kusamisusa 本 巻頭から一部分だけ読めるようにする工作って、どんなの?

この疑問に回答してみたいと思います。
写真が多くなるので、「続きを読む」で隠しておきます。RSSで読んでいる場合は隠れていないかもしれませんが、そこまでは責任持てません。
図はクリックで拡大できますが、見にくいものは見にくいです。ごめんなさい。

今回の獲物


話題になっていて、在庫も十分あるのに、なかなか売行きが良くないので、今回はこいつを獲物とする。
「一部分だけ」の見本は1〜3巻程度のモノがいいかと思います。それ以上の巻数なら、全部出してしまったほうが効果的な気がします。

使うもの


透明のブックカバーと、透明の袋。
今回、ブックカバーは業務用のものを使いましたが、市販のものでも問題なく使えます。判型にあったものを使います。
袋は、必ずしも袋である必要はなく、透明で帯状に加工できるものであればなんでも構いません。ただし、伸縮性のあまりないもののほうがうまくいくようです。

準備


袋を縦に半分にします。幅に注意してください。ページ幅の半分程度の幅が必要です。

半分にした片方の、横の袋状になっている部分を切り開いて、一つなぎの帯状になるようにします。長さが本の高さの2倍以上無いと使えません。

ブックカバーをつける


ブックカバーは片方がこのように袋状になっています。

そこに、表紙を差し込みます。

すると、こういう状態になります。
とくに難しいことはありません。

立ち読みされたくない部分を保護する

「準備」で作った、帯状のものを使います。

これ以降は読ませたくないところから、裏表紙、そして裏表紙側にあるブックカバーごと、ぐるっと帯状のもので巻きます。端をセロハンテープで止めますが、本のページの方にテープがはみださないように注意してください。
透明なので見にくいですが、青色の線の内側にあります。

このとおり、帯状のものが一番外側に来ます。

この時、できるだけ背側(内側)ぎりぎりまで近付けたほうが、抜き取られにくくなるのでおすすめです。

ブックカバーの糊部分のテープをはがして、帯状部分にくっつけます。
これでほぼ完成です。

下からみると、わかりやすいです。

仕上げ

このままだと簡単に糊付けがはがされてしまうので、セロハンテープでしっかりと貼りつけます。

赤色の部分にセロハンテープが貼ってあります。

表紙側は基本的には必要ないのですが、構造的に破れやすい部分に補強の目的でセロハンテープを貼ります。

シールを貼って完成。

まとめ

この方法だと、本に直接テープ等を貼ることなく、一部分だけの見本が作れます。一方、版元などからの献本があった場合は、こんな面倒なことなどせずに、ブックカバーだけつかって、本に直接貼ってしまったほうが簡単です。
いかがでしたでしょうか?書店員の方にはなんらかのヒントに、書店員以外の方には書店員の仕事を垣間見る機会になっていれば幸いです。
追記:一時画像が見られなくなっておりました。修正されているはずですが、直っていない場合はコメント欄などでご指摘いただければ再度修正いたします。
追記:再度修正いたしました。