いち書店員のできること

書店で『デスノート』だけじゃなくていろいろなものが手に入らない本当の理由
何年も前から、或いは何十年も前から?言われてるのに全然進歩しない出版業界。まぁ、すこぅしずつは進歩してるんだけど。いま、最先端は「再販制度は崩さないまま、書店側が返品を最低限にする見返りに、注文は基本的に満数出庫」になっている。あれ?よく考えたら、これ書店が痛いだけじゃん!この制度が採用されてるのが、ベストセラーに限られるから、取次としては「入荷し難いベストセラーがきちんと入荷しますよ!」ってことなんだろうけど、そんなん、本来的にはあたりまえのことじゃん!だまされてる!だまされてるよ俺ら!と、まぁ、そんなことはなくて、書店も委託販売制を堅持したいもんだから、こういう中途半端な状況になってるんだと思う。
さて、書店の(現場で)出来ることはなんだろう。

3・読者のほうで「流行のもの」ばかり読まないような本の読みかたをするよう、「選択する」ことについての意識を変える。

これの手助けをすることぐらいだろう。しかし、それこそ書店の存在意義だったはずだ。少なくとも僕はそう思ってきた。ベストセラーを売るだけの、クソつまらない店だけにはしたくないと思ってきた。うん、再確認できた。僕はリアル書店のなかで、もう少しがんばってみよう。
実はいま、コミックスの平台を少し改造する予定になっていた。棚前の平台が新刊で埋めつくされているのを、新刊台を作って移動し、棚前はフェア等、「売りたい」商品に使う予定だ。よし、やる気が少し(少しかよ!)出てきたぞ。